先日紹介した『Boxy Kingdom』がリリースされたので早速レビューをお届けしたい。一言で言うならやはりクロッシーロードだった。
Boxy Kingdomの開発者はクロッシーロードのファンらしく、iTunesの説明文にもそのような記載がされている。操作方法、ゲームシステムはクロッシロードと同一だが、Boxy KingdomではそれにRPG要素が加えられている。
フィールドには車の代わりにモンスターがはびこっており、後ろから飛びかかることでモンスターを倒すことができる。逆に正面から立ち向かうとたちまちゲームオーバーだ。
▲モンスターを倒しに行ってほかのmobに逆襲されるのが定番のやられパターン。
つまり、倒すか回避するかの選択をプレイヤーはつねに迫られる。もちろん回避すれば安全なのだが、倒すことで【ゴールド】が手に入り、そのゴールドを使って新たなキャラクターをアンロックする仕組みのため、「まったく倒さない」という選択肢はありえない。
▲ガチャは1回500ゴールドとクロッシーロードの5倍だが、その分入手しやすい。
そもそもモンスターが邪魔で前に進めない、という場面もあるのだ。そしてプレイヤーはモンスターに手を出し、ミスやトラップに引っかかって死んでしまう。
リトライできるハートの新要素
それでは、Boxy Kingdomはクロッシーロードのパクリでしかないのか?
違う。Boxy Kingdomには新たに【ハート】の新要素が組み込まれている。モンスターに倒されやすい欠点を救うべく、ハートを消費してその場で復活できるシステムが用意されているのだ。
▲ハートを使えばコンティニュー可能。新しいステージまでもう少しだと頑張りたくなる。
ハートがあるかぎり何度でもコンティニューできるが、コンティニューするたびに使用するハートの量が増えていくため、1度や2度のコンティニューならいざ知らず、3度、4度となるとハートの在庫が枯渇する。
ハートを使ってスコアを伸ばすべきか。今回は使わずに次の挑戦に取っておくか。Boxy Kingdomはゴールドだけではない数値を、それもゲームの欠点を補うかたちで組み込んだ点が素晴らしい。
クロッシーロード好きはもちろん、合わなかった人もプレイする価値があるオマージュ作品だ。
Boxy Kingdomの評価
面白いしやり込み要素もあるが派生は派生。