株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは5月12日に開催した2016年3月期の決算説明会にて、今後もスマホ向け有料ゲームを出していくことを明らかにした。
有料ゲームはストックの積み上げ型ビジネス
スクエニは有料ゲームについて「F2Pのような爆発的な売上にはならないが長期間にわたって売れており、開発費償却が終わった後の収益が積み上がるという観点で業績への影響が大きくなりうる」と報告している。
もちろんそれには「販売価格を適正に設定し、マージンが確保できる形で市場を活性化できれば」との条件がつくが、今後もこの分野に「新作も含めてしっかり投資をしていこう」と考えているとのこと。
HDゲームにVRモードが標準搭載?
また、VR・ARゲームについてもいくつかのプロジェクトに取り組んでいることを明らかにし、数年後にはHDゲームに「VRモード」が標準に搭載される可能性も示している。
スクエニはVR・ARゲームの分野については「ハイエンドの技術力が活きる」と考えているそうだ。
2016年5月12日開催 決算説明会 概要|IR情報|株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
スクエニの有料ゲーム販売継続は喜ばしい
今後どのようなゲームがリリースされるのかは分からないが(ロマサガ3は出ると信じている)、スクエニのような大手が有料ゲームの販売を続けていくのは素直に喜ばしい。
任天堂がDeNAとの共同開発を選びF2P(任天堂いわくフリー・トゥ・スタート)に舵を切った今、日本のゲームユーザーにスマホ向け有料ゲーム市場に対して大きな影響を与えられるのはスクエニくらいしかいない。
同社の今後の展開を見守り、そして応援していきたい。